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このガイドでは、新しい ServerLink アプリを使って、WebDAV プロトコル経由で Supernote をセルフホスト型 Nextcloud サーバーに接続する手順を紹介します。
安全な認証情報を準備する
Nextcloudでは、サードパーティアプリから接続する際、メインパスワードではなく「アプリパスワード」の使用を推奨しています。これは最も安全なログイン方法であり、2FAなどの機能をサポートし、いつでも取り消しが可能で、安定した接続を確保できます。
- Nextcloud Web インターフェースにログイン
- 右上のプロフィールアイコン>「個人設定」
- 左側メニューの「セキュリティ」を選択
- 「アプリパスワード」から新しいパスワードを作成
ServerLinkの接続設定
Supernote で ServerLink アプリを起動し、以下の項目を順番に入力してください。
1. プロトコル(http/https)を選択
WebDAV で接続する際の通信方式を選びます。
- HTTPS(推奨):ほとんどのNextcloudサーバーのデフォルト設定です。データ転送を暗号化し、より安全な接続を提供します。
- HTTP: SSL/TLS (暗号化されていない) が構成されていないサーバーまたは内部ネットワーク環境に使用されます。
選択したプロトコルは接続URLにそのまま反映されます。例: https://cloud.example.com
2. ホスト(サーバーアドレス)を入力
パスを含めず、サーバーアドレスのみを入力してください。
例:
- ドメイン:
nextcloud.example.com
cloud.mydomain.com - IP アドレス:
192.168.1.20
/remote.php/…などのパスはここには書きません。
| 正しい例 | よくある間違い |
| nextcloud.example.com | https://nextcloud.example.com/remote.php/dav/files/user/ |
| example.com | http://192.168.1.20/nextcloud/ |
| 192.168.100.32 | https://example.com/remote.php/dav/files/admin/ |
誤って入力した場合、自動修正されることがありますが、標準形式を推奨します。
3. ポート番号の入力
通常、この欄は空白で問題ありません。
(システムが自動で既定のポートを使用します)
- HTTPS → 443
- HTTP → 80
サーバー側でカスタム ポート (例: 5005、8080、12000) を使用している場合のみ入力してください。
4. パス(WebDAVパス)を入力
Nextcloud の標準 WebDAV パスは次の形式です:
/remote.php/dav/files/ユーザー名/
Nextcloud がサブディレクトリにインストールされている場合:
/nextcloud/remote.php/dav/files/ユーザー名/
このパスは Nextcloud の「設定 > WebDAV」(通常は画面左下)でも確認できます。
5. ユーザー名とパスワードを入力
ユーザー名にはNextcloudアカウントのユーザー名を使用してください。パスワードには、メインアカウントのパスワードではなく、作成したアプリパスワードを使用してください。
入力例
Nextcloud アドレスが https://nextcloud.example.com/ で、ユーザー名が lex の場合、入力内容は次のようになります:
